つくばフォーラム2023
つながり続ける今と未来へ 変革に挑戦するアクセスネットワーク
つながり続ける今と未来へ 変革に挑戦するアクセスネットワーク
条件不利地域への光ファイバ整備や5G・Beyond 5G(6G)基地局整備、等における光ケーブル布設を電柱や管路を用いることなく経済的かつ迅速に実現可能とする簡易布設光ケーブル技術を展示します。
屋外・非電化エリア(遠隔地、地下等)で長距離・高速通信を可能とする光給電ONU(Optical Network Unit)の実現に向けて、極低消費電力なスリープ機能をFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いた試作機に実装し、複数のIoT(Internet of Things)端末との接続/通信動作をユースケースとして展示します。
力触覚情報を色情報に変換し表示することで高度な遠隔操作を支援するVisual Haptics技術と、NW+アプリで品質を制御することで厳しい要求条件を満たすNWコンピュート高速クローズドループ制御技術を組み合わせた展示を行います。
本技術によりNWとアプリを一括かつ即時に切り替えることで、アプリの過負荷状態時もスムーズな遠隔操作を維持することが可能になります。
展示ではロボットアームの遠隔操作で物を掴む作業により、伝送遅延や処理遅延が操作に与える影響と本技術適用時の操作性向上を体感していただけます。
光ネットワークに加え、無線ネットワークとエッジ処理も含めたエンドツーエンドサービスを、低遅延かつリアルタイムに制御する低遅延FDNをご紹介します。
低遅延FDNは、ネットワークの混雑やエッジの過負荷によりサービス品質が劣化した時でも、タイムリーな情報収集による切替制御を行い、即座に品質を回復します。そのため、ミッションクリティカルなサービスに有効で、遠隔手術や遠隔設備修理での利用が期待されます。
力触覚デバイスによる物体の質感を伝達する展示で、遠隔操作におけるネットワークでの遅延制御の効果を体感できます。
マルチ無線プロアクティブ制御 Cradio®は、将来の無線アクセスに向けた多様な利用ケースと無線規格がある中、新無線規格や屋内外に対応した自動設計、安定品質に寄する障害推定、自走ロボット等の利用に資する品質予測の各技術と様々な社会システムを連携させる技術群です。本展示では、Cradio®の全体像やユースケースについてご紹介します。
電力や信頼性など、品質/コスト以外の価値観点を加味した無線統合設計と、将来予測に基づく事前計算や複数要素に対する効率的な最適化による無線即応制御を組み合わせた無線エリア動的デザイン技術について、展示を行います。
過去の実績を基に位置情報からスループットの予測と、直近の受信電力を時系列データとしてRNN(Recurrent Neural Network)を用いた数秒先の受信電力の予測を組み合わせ、無線通信品質の劣化リスクを判定し、最適な基地局・無線アクセスの選択やフロー制御を実現する技術について展示します。
無線を活用する利用シーンやアプリケーションの拡がりにともない、無線アクセスに対する要求品質が多様化しています。加えて、無線のリンク状態は周囲の環境変化によって時々刻々と変動するため、単一無線で多様な要求には応えられないことがあります。本展示では、無線アクセスの複数の伝送路(リンク)を監視し、要求品質に応じたリンクを同時/選択的に使用する無線方式連携技術を展示します。
無線トラヒック増加に対応するための無線設備コスト削減および無線リソース増強を目的とした、ブロックチェーンを用いた無線アクセス共用技術に関して、概要の説明、および試作機の展示を行います。
60GHz帯無線LANは、免許不要で簡単にギガビット級の大容量無線を提供できるシステムですが、通信の安定性確保と、距離減衰補償のための基地局多数設置に伴う低消費電力化が課題です。本展示では、基地局アンテナを面的に展開した上でその適切な選択制御を行う技術と、通信電波自体によって端末の位置を推定できる位置測位技術に基づいた高精度な基地局の消費電力制御技術を各種実証実験により実証した結果をご紹介します。
6G/IOWNの無線超高速・超大容量化に向けて、ミリ波やサブテラヘルツ波などの高周波数帯を移動体通信に活用する技術として、分散MIMO技術の研究に取り組んでいます。本展示ではNEC、ドコモとの連携における28GHz帯分散MIMO試作を展示し、本試作を用いた複数端末へのアンテナ割当制御の実験結果についてご紹介します。
陸海空および宇宙への高速通信エリア拡大(超カバレッジ拡張)に向け、HAPS(高高度プラットフォーム)を用いた通信システムを検討しています。
HAPSによる地上通信カバレッジ提供の様子を模擬できるHAPSシミュレータを開発し、HAPSシステムのパラメータ設定による地上の通信環境に応じたシステム容量の算出や、HAPS導入時の課題把握、適用技術のシミュレーション評価を進めています。
衛星MIMOによる大容量通信技術を展示します。
さらに、衛星やHAPSによって5G Evolutionや6Gのカバレッジエリアを拡張する宇宙RAN、低軌道衛星によってIoTサービスのカバレッジエリアを拡張する宇宙センシング技術をご紹介します。
NTT東西の災害対策用機器として必要不可欠なポータブル衛星装置のEoLを見据え、後継装置の開発が必要です。
上記に加え、大規模災害等いかなる状況でも最低限の連絡用回線を確保するための追加機能開発も合わせて実施します。
IOWN時代の新たな網構成法として提案している多段ループ型光アクセス網を容易に設計可能とする設計アシスト技術を展示します。
インフラの点検・修理や停電時の通信設備への車両を使った電力供給など、様々なシーンで必要となる配車計画を、制約 (訪問指定時間帯や蓄電池の残量など) と効率 (移動距離)、両方を考慮して生成可能な技術を展示します。
社会インフラ設備の維持管理では、老朽化設備の増加と技術者不足により効率的な運用の仕組づくりが課題となっています。本展示では持続可能な社会の実現に向け、画像認識を用いた社会インフラ設備の点検診断技術を展示します。具体的には、社会インフラ設備を撮影した画像から設備の劣化を検出する技術と、検出した劣化の大きさを自動計測する技術をご紹介します。
基盤設備(とう道、マンホール、管路)の維持管理の高度化・効率化に向け、自社・他社設備データを用いた材料の劣化予測技術と、構造解析技術を組み合わせることによる構造物の耐力診断技術について展示を行います。
NTTの橋梁添架管路は様々な形式があり、それぞれの形式について構造解析を行うことで、弱点部位を特定し効率的な補修の実現を目指します。
基盤設備の信頼性向上に向け、浅層区間において既存の非開削管路補修技術であるPIT(Pipe Insertion Type)をベースに、既設管路内に設置可能で多条布設可能な浅層埋設管路防護技術について展示を行います。
社会インフラの被災予測技術の実現に向け、現在取り組んでいる電柱の土砂災害被災予測技術を展示します。
近年、社会インフラとして通信サービスの重要性が高まっており、大規模システム故障発生時には通信サービスへの影響の最小化と早期復旧が重要です。的確かつ迅速な状況把握を一体的に支援するために、「自己進化型故障イベント分析技術(Konan)」と「ネットワークリソース管理技術(NOIM)」の連携により、ネットワークレイヤを跨いで故障箇所を推定し、サービスへの波及影響を速やかに導出する手法について展示します。
光ファイバ環境モニタリングの有望な計測技術となる高精度光ファイバ振動分布測定技術(FDM-DAS)について、実現したリアルタイムでの計測やフィールドでの実証実験の結果を中心にご紹介します。