つくばフォーラム2020 ONLINE
スマートな社会を実現する アクセスネットワーク~ IOWN構想を実現する革新技術 と 事業へ貢献する先端技術 ~
スマートな社会を実現する アクセスネットワーク~ IOWN構想を実現する革新技術 と 事業へ貢献する先端技術 ~
近年の災害の広域化、巨大化、長期化や、社会基盤としてのインターネット・モバイル通信の重要性が高まっていることを踏まえ、災害対策の更なる取り組みとして、「通信インフラを更に強く」、「プロアクティブな災害対応」、「被災した方々への適切な情報発信」を推進しており、これら取り組みの中でも、「プロアクティブな災害対応」は、これまで人間の経験に頼ってきた事前の復旧準備行動を、AI等を駆使した被災予測を元に実施する、これまでに無い取り組みです。
過去の大地震における点検データと機械学習を用いて被災しやすい地下管路を抽出する手法に関する研究をご紹介します。
IOWN構想における安全で信頼性の高いスマートな世界の実現に向け、NWがそのためのインフラ/社会基盤となるためには、災害時においてもNWは繋がり続けることが重要です。
このような、レジリエンスなネットワーク基盤技術の実現に向け、汎用ハード/OSSを利用し、センサ等で周囲の環境情報を利用することで、緊急時においても利用可能なAP(Access Point)を実現するアクセスエッジ基盤技術に、そのAP機能を周辺のAPと連携して維持するGW切替制御技術を組合せ・連携させることで、災害時の複数APの多重故障や輻輳状態においてもインテリジェントに繋がり続けるNWを実現します。
本技術は、災害時のネットワークの被災箇所を推定することで、迅速な災害復旧および業務効率化を実現するものです。マルチレイヤのネットワークを統合管理するネットワークリソース管理技術 NOIM (Network Operation with Injected Model)と社会情報(気象/雨量/障害情報等)を組み合わせ、過去に被災した設備と社会情報の関係性を記録することで、新たな災害発生時に被災した可能性が高い設備を推定します。本展示では、ネットワークリソース情報と社会情報を活用した災害対応業務の実現イメージをご紹介します。
本技術は、ネットワーク設備の災害復旧プランを自動生成することで、ネットワークの信頼性向上と業務効率化を実現するものです。膨大なパターンが存在する復旧プランの中から、より適したプランを強化学習やヒューリスティックスを応用した手法により短時間で計算します。このとき、収容サービス・ユーザ数等から各設備の重要度を数値化し、さらに交通情報も踏まえ、重要な設備を効率的に復旧するプランを生成します。本展示では、災害によって停電した通信ビルに発電機用燃料を配送するプランの生成デモをご紹介します。